イタリア山岳都市ピティリアーノ

2011.10.07

世界各地の古くからの集落を夢中になって歩いた時期がある。中国や韓国、カトマンズやインド、イタリア、フランスやポルトガルの山岳都市を見てまわるのが楽しくてたまらない時期があった。なぜだろう。言葉にするのが難しいが、とにかくその空間の心地よさと、そこにある類似点に気がつくと嬉しくてたまらない。韓国の家というのは、日本とものすごく近い。そっくりと言ってもいいくらいである。しかし、意外なところで異なっている。そういうところが面白い。障子は日本と同じく韓国にもあるのだが、紙を貼る位置が違う。障子の格子の内側に貼るか、外側かのそれだけのことなのだが、それによって建物の表情ががらりと変わってくる。イタリアの山岳都市というのは、イタリアの各地に残っている中世の城塞都市で、都市は岩山の上に建てられている。陸橋やケーブルカーなどで近づくようなところが多い。中には完全な観光地となっているところもあるが、いまだに人々が住み着いている都市もある。ゆるやかに曲がった坂道を登ると面白いデザインの階段が現われ、階段の下にはトンネルがあったりする。空間の細部のデザイン、ディテールが面白く、一日中歩きまわって、なおもあきない。

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