値段が高いので、一般的にはグリーン材が多用されていた。そこでクロス屋のような話が目立つようになって、うっかり外断熱をやるとクレームで困ったことになるというような噂が聞かれるようになったのである。構造体を外側から断熱すると、木材は断熱材の内側、すなわち住む人と同じ環境になる。外断熱は、高気密と一体のものだから24時間の機械換気が必要だ。冬季の乾燥注意報が出ているような日に、外の空気をそのまま室内に入れると、相対湿度は低くなり、過度な乾燥状態となる。
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いわゆる「過乾燥」なのだが、その状態は、住む人が適度に加湿をすることで解決されるが、構造内部の木材は、砲裂、収縮、ねじれ、反りなどが発生し、夜中に「パチーン」というような悲鳴をたびたび発することになる。ひどい場合には、構造強度や気密性に悪影響をもたらすことさえ生ずる。クロス屋の体験した家には、グリーン材が用いられていたと思われる。内断熱であっても、外断熱の場合ほどではないが緩慢な狂い、不具合は発生し、長年にわたって住まい手と造り手を悩ますことになる。そこでハウスメーカーはいち早く、乾燥が保証され、1本1本の強度が確認されている集成材を用いるようになった。無垢の本にこだわる造り手の中には、集成材の欠点をあげつらう人がいるが、適材適所の考えで合理的に使用するのが賢明だ。