「規制緩和」による供給増加が及ぼしたものとは

2011.10.07

東京・大阪・名古屋の三大都市圏の都心部や駅前地区では、大型の建物が次々と着工されていった。東京都心部では、古い建物が建て替えられて、その跡に超高層のビル群が目につくようになった。それだけを見ていると、日本の景気が回復しているのではないか、と思わせるほどの乱立ぶりであった。東京二三区内の大規模オフィスビルの供給量の推移を示したものをみると、規制緩和と金融緩和の恩恵を受けて、数多くのオフィスビルが着工された。その後は、東京地区だけではなく、大阪・名古屋市でも、追随する動きが広がっていった。需要予測が十分になされての供給だったのか、疑問は残るものの、デベロッパーが「規制緩和」の風に乗ってつくったという事実は否定できない。規制緩和による供給の増加は、結局のところ、オフィスの需給バランスを悪化させ、空室数の増加とテナント料の下落を招いた。

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