退職金でローンの精算をするというのも考えものです。定年頃であれば、ローンの残高は減っているので金利が上がっても利息に対する影響は小さくなっています。そうであれば、繰上返済よりも退職金を含めた資金で運用したほうが運用益は大きくなるとも考えられます。慌てて返済しないという選択肢もあります。繰上返済を考えるならば、将来のローンの有無だけでなく、手元資産の増減、現在のローンの金利タイプ、残りの借人残高の額、今後の景気予測、借り主の年齢なども気にする必要があります。
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ローンが残っていても、手元に資金があれば、それで返済をしていけばいいのです。このことを「お金がまわる」といい、そういったお金の流れのことを「キャッシュフロー」と呼びます。問題の本質は、ローンの有無ではなくキャッシュフローです。単純に1回程度の繰上返済で安心などということはありませんし、老後にローンを払いたくないのであれば、「ローンがなくてお金もある」というレベルを目指すべきでしょう。「ローンがない」という安心か、「お金がある」という安心か、どちらの安心を選ぶかは専門家が決めるものではなく、皆さんが決めていいのです。