新しい「家族の形」

2011.12.09

二世帯住宅は、当然お互いが初めての経験です。それぞれがどのくらい自立できているか、という問題も関わってきますので、設計の際、その家族の状況をどこまで読み込んでアドバイスし設計に盛り込んでいくか、難しい問題なのです。親が子ども家族に期待する「見取り保障」は、夫婦別寝室にも言えるように思います。私の事務所に設計依頼に来られる中高年夫婦には、初めから夫婦別室を希望される方が増えています。この傾向は、一九八〇年代後半から多くなり始めました。

[参考]
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では、それまでは夫婦別寝室はなかったかというと、そうではないように思います。近代社会の夫婦の規範は「仲良く暮らす」ことで、仮に寝室を別にしていても、それを公然と言える状況ではなかったでしょう。特に八〇年代以降、女性の社会進出や社会的地位の向上もあり、家族そのものが大きく変わりました。徐々に旧来の規範も崩れ、公に別寝室であることを言える状況になってきたということでしょう。中には、すでに夫婦関係が崩壊しているのに、別寝室にすることによって関係を継続しているというケースもあります。これは日本に特異的な現象ですが、結果として新しい「家族の形」を生み出しているのも事実です。




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